男子10000m。「最低でも入賞」と臨んだ平賀翔太(基理4)が3位の表彰台に乗る大活躍を見せた。
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安定感が持ち味の平賀だが、今回は積極的な走りが目立つレースだった。
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序盤、村山紘太(城西大)を先頭に4人が飛び出し集団はいきなり2つに分かれる。1000mを2分46秒という先頭集団のペースを「ちょっと速いかなと思った」平賀は冷静に第2集団の前方に位置どりレースをすすめた。
先頭のペースは1000−2000が2分51秒、2000−3000が2分57秒と徐々に落ち着いていく。その間に第2集団から抜け出した平賀は2800m付近で先頭集団に追いつくと、余裕のある表情で4〜
5番手につけた。集団が細かく分かれ始めても平賀の走りは変わらない。 5000m過ぎに留学生3人が飛び出すと、第一集団は2つに分かれた。平賀は前の集団につくことを選択。「(留学生が)飛び出したときはまだ若干余裕があったので、つけるところまではついてみようかなと思って、つきました」と一時は2番手につける積極的な走りを見せた。
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表彰台にかけつけた競走部員に向かって笑顔のスリーピース。
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ハイペースな争いをする3人には徐々に離されていくが、単独走になってからも後ろからの追随は許さず4 位をキープ。8800m付近で3番手につけていたルウル・ゲブレシラシェ(東京国大)が棄権すると、そのまま順位をひとつあげた平賀が29分25秒47で3位フィニッシュ。最後の全カレで堂々の表彰台を手に入れた。
表彰台は狙っていたかと問うと、「正直表彰台に立てるとは思っていなかったんですけど、今回はラッキーだったと思います。(表彰台は)やっぱり嬉しかったです」と笑顔を見せた。
合宿で練習を積んでいる中でのレースであったが、「絶好調ではないが、悪くもなかった。(合宿の疲れも)いくらかありましたけど、そこまででも」と頼もしい。これからは駅伝シーズンに移行する。「まず最初の出雲駅伝で優勝して、そのあとの駅伝にいい形でつなげていけるようにしたいと思います」と決意を語ってくれた。
同じく10000mに出場した佐々木寛文(スポ4)と志方文典(スポ3)は序盤積極的にレースをすすめるも徐々に後退し、苦しい走りとなった。今後駅伝シーズンでの飛躍を期待したい。
【平賀翔太結果】
◇10000m 29分25秒47 3位
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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